「あの……香奈?」
「あっ、ご……ごめん。驚きすぎて……いつから付き合ってるの?」
「今日で3日目なんだけど」
「最近なのね……」
香奈が真っ青な顔をしているのが見える。心配してくれているのだろうか?そう思っていると、香奈がゆっくりと口を開いた。
「あんなので良いの?琴葉ならもっと優しくて、いい人がいると思うけど?」
「そんな事無い。木下次長じゃなきゃ嫌なの!」
「そう……」
香奈が大きく溜め息を着いたのを見て、少し悲しくなった。そうだ、あの事実を言わなければ……。グッと唇を噛みしめてから、真実を告げる。
「でもね木下次長とは一週間だけの付き合いなの……」
「はぁ?」
普段クールな香奈の口から聞いたことの無い声が聞こえた。驚きすぎて、私を見たまま口をパクパクとさせている。声も出せない様子だ。
「一週間で良いから付き合って欲しいってお願いしたんだ」
私は、木下次長と付き合うことになった経緯を話した。それを聞きながら、香奈の顔が難しい顔になっていく。
「琴葉はそれで良いの?」
「良くないけど、少しでも側にいられるのならって……。一週間でも良いから付き合いたかったの」
「そんなの虚しいだけじゃ無い?」
「虚しくない。私が木下次長を絶対振り向かせてみせるから」
「あんな堅物どうやって落とすのよ」
「「…………」」
二人して押し黙っていると、香奈がまた大きなため息をついた。
「無計画なのね……」


