そんな声があちらこちらから聞こえてくるが、気にも留めてないように振る舞う。それと言うのも、私が木下次長に告白するのは、今日が初めてではないからだ。私が次長に告白をするのは、今日で数えて30回。見事に振られたのは見ての通りなのだが、私は周りを見ないようにしながら自分のデスクに戻った。
「琴葉、今日も良くやるわね」
そう言ってきたのは同期の角田香奈だ。
「良いじゃ無い。好きって気持ちが溢れちゃうんだもん」
「だもんて……」
はぁーーっ。と香奈が大きく溜め息を付いた。
「琴葉はどんな心臓してるのよ……。見た目がこんななのに……」
「どういう意味よ」
「だって琴葉の外見てば背が小さくて童顔、それなのに出ているところは出てる。なんて言うのかな……アンバランスなのよ。顔だけ見たら子供が大人に一生懸命告白しているみたいな?」


