琴葉はオフィスビルのエントランスを出ると、オフィスビルの向かいにあるカフェへと向かった。そこでブラックコーヒーとカフェラテを購入して、木下次長のいるオフィスへと戻った。
そっとオフィスの扉を開くと、木下次長は真剣な顔でパソコンを睨みつけていた。何だかその姿は歴戦の騎士のようで。
かっ……かっこいいーー!!
私は自分の口元を押さえて、叫び出したいのを我慢する。
しかし心の中ではキャーキャーと悲鳴を上げていた。脳内では小躍りをしながら黄色い悲鳴を上げている自分がいるが、リアルな私は木下次長の格好良さを脳内に焼き付けることに必死になっていた。
ああ……最高ですか。
ここからのアングル、最強すぎる。
神様、私を木下次長と同じ時間に生きることをゆるしてくて、ありがとうございます。
しゃ……写真、スマホで写真撮ったら犯罪かな?
隠し撮りとかダメかな?
そう思いながらスマホに手を伸ばし木下次長をスマホ内に捕らえる。それからそっとスマホをタップすると、カシャッというシャッター音がオフィス内に響いた。
やばい……。


