颯斗さんがフィルムをはがし箱を開けると『好きです』のメッセージが飛び出した。それは私が何度も颯斗さんに言った言葉だった。それを見た颯斗さんが嬉しそうに笑いながら私にも箱を手渡してきた。
「これは……」
手渡せれたのは私が渡した箱と同じもので……。
「開けてみて」
颯斗さんに促され、私は震える手を何とか動かしながらフィルムをはがして箱を開いた。すると中から飛び出したのは『愛してる』のメッセージ。私はそっと箱を膝の上に乗せると、口元を押さえて泣き崩れた。
こんなの反則だよ。
うれしすぎる。
それを言葉にすることも出来ずに涙をこぼしていると、颯斗さんの大きな手が頭にポンと乗せられた。嬉しすぎて出る涙はただただ幸せで、心が満たされる。泣き続ける私の体を颯斗さんが抱き寄せた。そして頭から額、頬、唇とキスを落としていく。愛おしそうに、大切な宝物にでもするようにキスされて、むず痒さを感じた。私はそっと顔を上げながら泣き笑いの表情をして見せると、颯斗さんが一瞬目を見開いてから微笑んだ。そして「愛している」そう言葉にしてくれた。
「颯斗さん、涙が……っ……止まりません。嬉しすぎです。幸せすぎです」
泣きじゃくる私を颯斗さんは更に強く抱きしめると、自然と私たちの唇は重なった。
何て幸せなんだろう。
どうかこの幸せが続きますように。
私はそう願いながら颯斗さんと唇を重ねた。
それから数年後、私たちは結婚して三人の子供たちにも恵まれて幸せに暮らすことになるんだけど……幸せすぎるからこの後の話は秘密です。
* FIN *


