先輩はぼくのもの


「なんで…何も言わねぇんだよ!?」


いや、夜だけど、、、
声大きいって。


何故か頭の中は相当呑気なようで、龍弥の突然の大声に心の中でツッこんでしまった。


「…は?それはぼくに言ってんの?てか、声でかいって」

ありがとう、想汰くん。
ツッこんでくれて。


なんて、わたしはまだ呑気だ。



「今朝のこと、それに詩にした…こと、怒んねーんだ?」

「…なにが言いたいのかわかりません。面倒くさい」


そう冷たく言い放った想汰くんに詰め寄る龍弥。


「龍弥」


もう、大切なふたりが揉めるなんて嫌だよ。


「さっきは想汰くんに謝ったんだよね?」

きっとそう。
龍弥の性格、離れてた期間があるけどわかってるつもり。

フイッと顔を背ける龍弥。
やっぱり図星。


「ねぇ龍弥、わたしは自分の目で見たことしか信じないよ。今自分に見えていることをちゃんと信じたいの」

わたしは想汰くんの隣に立つ。


「わたしが大好きなのは想汰くんだから。それは何を言われても変わらないの」


わかって、龍弥。


「先輩……」

想汰くんがわたしの手をぎゅっと握った。
それがなんだかすごく嬉しくて涙が出そうになる。



「…あぁ、、わかってるよ、もう十分」


よかった…!じゃあ、仲直ー…
「だから、これからは遠慮なく正々堂々と詩にアピールすることにした」





・・・は??



「もう、しょーもねぇことすんのやめるわ。アホらしいし」

ん??
なんか、、、あれ??

何も伝わってないんじゃ…??


「俺は想汰(おまえ)を認めたわけでもねーし、詩から離れてほしいことに変わりはねーから」



「えっと…あの、龍弥…?」


「ってことで、帰ろっか♪詩」

そう言ってわたしの腕を掴む龍弥。


パシッ

「触んな」

「束縛がエグいねー。愛想尽かされんぞ」


何言ってんの、コイツ!?←もはやコイツ呼ばわり


「そんなわけないでしょ!!」

「あー…やっぱ消しとくべきだった」

「お?本性出してきたな?」



意味がわからない展開。



「あんた達!!夜遅くに玄関前でなに騒いでんの!!」


大学生にもなって、母にこんな風に叱られてるとは。。。