ーーーーーーーーーーー
「なんか意外」
「なにが?」
夜。
龍弥を部屋に案内した。
「彼氏くんのことで怒って、話してくれないかと思ってた」
あぁ、なるほど
「怒ってないけど、もうあんなことやめてね?」
「…詩はもっと知った方がいいよ、アイツのこと」
「そんなこと龍弥に言われることじゃない」
あ、、
嫌な言い方をしてしまった。
「あ、龍弥…ごめー…「詩が自分から知ろうとしないなら俺が教えてあげる」
気づけば部屋の壁に追い込まれて、龍弥と壁に挟まれるようになっていた。
「なに言って…」
「俺はアイツを認めない。アイツはやめとけ」
は?
「なんで…そんなこと言うの?」
「俺は詩のことを思ってんだよ」
ドンッ!
龍弥を押し退けた。
「ひどいよ…なにも知らないのに…そんなこと言わないで!!」
バタンッ!!
部屋に戻ってベッドにダイブした。
龍弥、なんか変だよ、、、
なんであんなこと言うの、、、
私が想汰くんを知ろうとしてない……?
そんなことない。
ほんとはもっと知りたい。
好きって言ってもらえてるのに、どこか心が満たされないのは
知らない、見えないことが多いからかもしれない。
そして、そこを龍弥につっこまれて…勝手に腹が立ってるんだ。
ーーーーーーーーー
それから家でも龍弥とほとんど話をせず、気づけばわたしの誕生日前日。
話をしないというより、わたしが避けてるだけ。
「詩!」
家を出ようとしたら龍弥に呼び止められた。
「今日何時に帰ってくる?」
「…遅くなるからまだわかんない」
「わかった。待ってる」
龍弥の言葉の意味がわからない。
「遅くなるから寝てて」
「何時でも待ってる」
ジッとまっすぐ見つめられて、思わず目を逸らしてしまった。
ガチャッ
わたしはそのまま背を向けて玄関のドアを開けた。
このままじゃいけない。
ていうか、いやだ。
「この前はごめんね」
家を出る寸前、振り返って謝った。
「詩…俺ー…」
「じゃ、行ってきます!」
龍弥がなにか言いかけてたけど、遮って出てきてしまった。
でも、とにかく謝ることが出来てよかった。
わたしの勝手な苛立ちに龍弥を巻き込んでしまったから。
・・・・・・・
「お疲れ様でしたー!」
想汰くんのことや、龍弥のことを考えてずっとモヤモヤしていた最近。
だけど
「お疲れ様です、先輩」
約束通りバイト終わりに迎えに来てくれた想汰くん。
「ありがとう、迎えに来てくれて」
想汰くんの笑顔を見たら、心のモヤモヤが晴れていく。
ぎゅっ
繋いでくれた手から、想汰くんのぬくもりを感じる。
「先輩、今日遅くなって大丈夫ですか?」
「うん!お母さんはオッケーでお父さんがうーんって感じだったけど、無視!」
「あはは!そっか」
笑った横顔に見惚れる。
今週、想汰くんが選択で取ってる授業の試験で忙しかったからやっとゆっくり会えた。
「なに?」
「え!?」
「ずっとぼくのこと見てるから。なにか付いてます?」
わわっ!
見過ぎちゃってた!?
「ぼくん家に行ってもいいですか?」
「うん!もちろん」
この1ヶ月ほど一緒に住んでいた時より少し会えない時間が増えただけでこんな寂しくなるんだ。
「なんか意外」
「なにが?」
夜。
龍弥を部屋に案内した。
「彼氏くんのことで怒って、話してくれないかと思ってた」
あぁ、なるほど
「怒ってないけど、もうあんなことやめてね?」
「…詩はもっと知った方がいいよ、アイツのこと」
「そんなこと龍弥に言われることじゃない」
あ、、
嫌な言い方をしてしまった。
「あ、龍弥…ごめー…「詩が自分から知ろうとしないなら俺が教えてあげる」
気づけば部屋の壁に追い込まれて、龍弥と壁に挟まれるようになっていた。
「なに言って…」
「俺はアイツを認めない。アイツはやめとけ」
は?
「なんで…そんなこと言うの?」
「俺は詩のことを思ってんだよ」
ドンッ!
龍弥を押し退けた。
「ひどいよ…なにも知らないのに…そんなこと言わないで!!」
バタンッ!!
部屋に戻ってベッドにダイブした。
龍弥、なんか変だよ、、、
なんであんなこと言うの、、、
私が想汰くんを知ろうとしてない……?
そんなことない。
ほんとはもっと知りたい。
好きって言ってもらえてるのに、どこか心が満たされないのは
知らない、見えないことが多いからかもしれない。
そして、そこを龍弥につっこまれて…勝手に腹が立ってるんだ。
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それから家でも龍弥とほとんど話をせず、気づけばわたしの誕生日前日。
話をしないというより、わたしが避けてるだけ。
「詩!」
家を出ようとしたら龍弥に呼び止められた。
「今日何時に帰ってくる?」
「…遅くなるからまだわかんない」
「わかった。待ってる」
龍弥の言葉の意味がわからない。
「遅くなるから寝てて」
「何時でも待ってる」
ジッとまっすぐ見つめられて、思わず目を逸らしてしまった。
ガチャッ
わたしはそのまま背を向けて玄関のドアを開けた。
このままじゃいけない。
ていうか、いやだ。
「この前はごめんね」
家を出る寸前、振り返って謝った。
「詩…俺ー…」
「じゃ、行ってきます!」
龍弥がなにか言いかけてたけど、遮って出てきてしまった。
でも、とにかく謝ることが出来てよかった。
わたしの勝手な苛立ちに龍弥を巻き込んでしまったから。
・・・・・・・
「お疲れ様でしたー!」
想汰くんのことや、龍弥のことを考えてずっとモヤモヤしていた最近。
だけど
「お疲れ様です、先輩」
約束通りバイト終わりに迎えに来てくれた想汰くん。
「ありがとう、迎えに来てくれて」
想汰くんの笑顔を見たら、心のモヤモヤが晴れていく。
ぎゅっ
繋いでくれた手から、想汰くんのぬくもりを感じる。
「先輩、今日遅くなって大丈夫ですか?」
「うん!お母さんはオッケーでお父さんがうーんって感じだったけど、無視!」
「あはは!そっか」
笑った横顔に見惚れる。
今週、想汰くんが選択で取ってる授業の試験で忙しかったからやっとゆっくり会えた。
「なに?」
「え!?」
「ずっとぼくのこと見てるから。なにか付いてます?」
わわっ!
見過ぎちゃってた!?
「ぼくん家に行ってもいいですか?」
「うん!もちろん」
この1ヶ月ほど一緒に住んでいた時より少し会えない時間が増えただけでこんな寂しくなるんだ。



