バイトも最近シフトが別々だし、夏休みだから大学行かないし
家が近いといっても、意外と会えないものなんだな。
ん・・・
会えないってなに!?
会わなくていいんじゃん!!
そもそも、急にキスされたんだよ!?
そのあと、なにもなかったかのような態度なんだよ!?
そんな奴のこと、なに気にして…
「桜井さーん。お客さんレジ待ってるよー」
「あっはーい!すみません!!」
今はパン屋さんのバイトに集中しなくちゃ。
「お疲れ様でしたー」
「あ!桜井さん、今度の土曜日急なんだけど入れないかな?」
「え?土曜日ですか?いいですよ」
「よかったー。近くで花火大会があるから忙しくなるんだけど、1人忌引きで休みになっちゃって狩谷くんだけになっちゃうんだよ」
狩谷くんの名前にドキッとしてしまう。
「…わかりました。入ります」
「ありがとう!!」
先にいいですよって言うんじゃなかった。
なんか…まだどう接したらいいかわかんなくて…
「詩先輩、お疲れ様」
ドクンッ
お店から出ると狩谷くんがいた。
「どうしたの?」
「近くに買い物来てて、そいえばもうすぐ先輩終わる頃かなと思って寄ってみました」
「そっか…」
なんだろ、この気持ち。
嬉しいような気まずいような…複雑な気持ち。
「先輩、結構バイトしてません?この前も電車で寝てたし、疲れますよ」
「大丈夫だよ。稼ぎたいし」
うまく喋れてるかな…わたし
なんか緊張する。
「狩谷くんは今日どこ行ってたの?」
「ぼくっすか?昼から大学の奴らと会ってて、そのあと参考書とか買いたかったんでウロウロしてました」
そっか。。
夏休み、楽しく過ごしてるのかな?
あのユキちゃんって子とは…別れたのかな?
「〜〜…先輩?」
「えっ!!なに!?」
「ぼくの話聞いてました?」
・・・聞いてなかった。
「ごめん…ちょっと考え事してた」
「…そっか」
しーーーーーん
うーわ、すごく気まずくない!?
「着きましたよ」
あ…
あれから沈黙のまま、家に着いてしまった。
「じゃーね、先輩」
結局いつもこうして送ってくれる。
「…待って!」
わたしは狩谷くんを引き留めてどうしたいんだろう。
「あのねー…」
ガチャッ!!!
「あらー詩おかえりなさい」
えっこの声は。。。
「そちらの方は??もしかして彼氏さん?」
「ち、違うよ!!同じ大学の後輩だよ!!」
母、なんちゅーことを!!
「初めまして。詩先輩と同じ学部の後輩の狩谷想汰と言います」
「まぁまぁイケメンくんじゃない!送ってもらったのー?」
コミュ力が高いミーハーな母についていけない。
「狩谷くん、お母さん無視でいいから…。またね」
「狩谷くん。お家はどこ?ここまで送ってもらって悪いわね」
「全然大丈夫です。ぼくん家、そこですから」
「まぁー…!!」
コミュ高母にバレた。
・・・・・・・
「ごめんなさいね、残り物だけど」
「いえ、ぼくまでご馳走になってすみません」
母にバレてしまっては逃れるわけがない。
家に招き入れ、夜ご飯を一緒に食べることになった。
「そういえばこの前詩がおにぎり作ってたけど、まさか狩谷くんのため?」
「あ、はい。先輩が家まで持ってきてくれました」
「やっぱりそうなのね。詩があんなことしたの初めてだから、お母さんてっきり彼氏が出来たんだと思ってたわ」
ぶはっ!!!
「ちょっと詩!汚いわよ!」
思わず飲んでいたお茶を吹き出してしまった。
「彼氏なら前にー…」
むぐっ!!
わたしは狩谷くんの口を両手で塞いだ。
「まぁ仲が良いのね」
母よ…これ以上余計なことを喋らないで。
〜♪
「もしもし、あらっお父さん」
どうやらお父さんから電話がかかってきたらしい。
「急に雨が降ってきたらしいの。駅までお母さんお迎えに行ってくるからふたりでお留守番頼んだわよ」
はい…?
ふたりで…??
「いや、お母さんわたしが行…」
せっかちなお母さんがわたしの話を聞くわけもなく、行ってしまった。
しーーーーーーん
またまた狩谷くんとふたりきり。
そして沈黙が続く。
家が近いといっても、意外と会えないものなんだな。
ん・・・
会えないってなに!?
会わなくていいんじゃん!!
そもそも、急にキスされたんだよ!?
そのあと、なにもなかったかのような態度なんだよ!?
そんな奴のこと、なに気にして…
「桜井さーん。お客さんレジ待ってるよー」
「あっはーい!すみません!!」
今はパン屋さんのバイトに集中しなくちゃ。
「お疲れ様でしたー」
「あ!桜井さん、今度の土曜日急なんだけど入れないかな?」
「え?土曜日ですか?いいですよ」
「よかったー。近くで花火大会があるから忙しくなるんだけど、1人忌引きで休みになっちゃって狩谷くんだけになっちゃうんだよ」
狩谷くんの名前にドキッとしてしまう。
「…わかりました。入ります」
「ありがとう!!」
先にいいですよって言うんじゃなかった。
なんか…まだどう接したらいいかわかんなくて…
「詩先輩、お疲れ様」
ドクンッ
お店から出ると狩谷くんがいた。
「どうしたの?」
「近くに買い物来てて、そいえばもうすぐ先輩終わる頃かなと思って寄ってみました」
「そっか…」
なんだろ、この気持ち。
嬉しいような気まずいような…複雑な気持ち。
「先輩、結構バイトしてません?この前も電車で寝てたし、疲れますよ」
「大丈夫だよ。稼ぎたいし」
うまく喋れてるかな…わたし
なんか緊張する。
「狩谷くんは今日どこ行ってたの?」
「ぼくっすか?昼から大学の奴らと会ってて、そのあと参考書とか買いたかったんでウロウロしてました」
そっか。。
夏休み、楽しく過ごしてるのかな?
あのユキちゃんって子とは…別れたのかな?
「〜〜…先輩?」
「えっ!!なに!?」
「ぼくの話聞いてました?」
・・・聞いてなかった。
「ごめん…ちょっと考え事してた」
「…そっか」
しーーーーーん
うーわ、すごく気まずくない!?
「着きましたよ」
あ…
あれから沈黙のまま、家に着いてしまった。
「じゃーね、先輩」
結局いつもこうして送ってくれる。
「…待って!」
わたしは狩谷くんを引き留めてどうしたいんだろう。
「あのねー…」
ガチャッ!!!
「あらー詩おかえりなさい」
えっこの声は。。。
「そちらの方は??もしかして彼氏さん?」
「ち、違うよ!!同じ大学の後輩だよ!!」
母、なんちゅーことを!!
「初めまして。詩先輩と同じ学部の後輩の狩谷想汰と言います」
「まぁまぁイケメンくんじゃない!送ってもらったのー?」
コミュ力が高いミーハーな母についていけない。
「狩谷くん、お母さん無視でいいから…。またね」
「狩谷くん。お家はどこ?ここまで送ってもらって悪いわね」
「全然大丈夫です。ぼくん家、そこですから」
「まぁー…!!」
コミュ高母にバレた。
・・・・・・・
「ごめんなさいね、残り物だけど」
「いえ、ぼくまでご馳走になってすみません」
母にバレてしまっては逃れるわけがない。
家に招き入れ、夜ご飯を一緒に食べることになった。
「そういえばこの前詩がおにぎり作ってたけど、まさか狩谷くんのため?」
「あ、はい。先輩が家まで持ってきてくれました」
「やっぱりそうなのね。詩があんなことしたの初めてだから、お母さんてっきり彼氏が出来たんだと思ってたわ」
ぶはっ!!!
「ちょっと詩!汚いわよ!」
思わず飲んでいたお茶を吹き出してしまった。
「彼氏なら前にー…」
むぐっ!!
わたしは狩谷くんの口を両手で塞いだ。
「まぁ仲が良いのね」
母よ…これ以上余計なことを喋らないで。
〜♪
「もしもし、あらっお父さん」
どうやらお父さんから電話がかかってきたらしい。
「急に雨が降ってきたらしいの。駅までお母さんお迎えに行ってくるからふたりでお留守番頼んだわよ」
はい…?
ふたりで…??
「いや、お母さんわたしが行…」
せっかちなお母さんがわたしの話を聞くわけもなく、行ってしまった。
しーーーーーーん
またまた狩谷くんとふたりきり。
そして沈黙が続く。



