【葉月side】 腕時計を見る。7時5分。 駅前の人混みの中でユウコちゃんを待つ。 「ごめん〜葉月くん!遅くなって!」 「全然。」 ここから歩いて5分のところにあるレストラン。 「じゃあ…おつかれさまです。」 グラスのカーンってぶつかる音。 「すごい、おしゃれなお店。探してくれてありがとう。」 「美味しそうだな〜って思って、葉月くんと行きたいな〜って思った。」 ユウコちゃんがグラスから目を上げる。綺麗にカールされたまつ毛とぱっちり開いた目。 「それは光栄です。笑」