訝しがりながら玄関のドアを開けると、ミネが立っていた。
「ミネさん!」
「お嬢様、ご無沙汰です」
と、言われてもまだ祖母の家で別れてから一週間も経っていない。
それでも、ミネの顔が見れたのが嬉しくて、春奈は自然と顔を綻ばせた。
「どうしたの?まあ、入って。お茶でも入れるから」
「お嬢様からお茶を入れてもらうなんてありがたいことですね」
「今日は、ミネさんがお客様なんだから当然よ」
いつもの割烹着姿ではなく、よそ行きの服を着ているミネも新鮮だった。
春奈は、藤原が会社でもらって、春奈にくれたパウンドケーキを皿に移し、ミネに紅茶と一緒に振舞った。
ミネはソファに座り、辺りを見回す。
「予想通りの、素敵なおうちですね」
「うん。藤原さんも、きちんと生活するタイプだから、部屋が散らからないの。私も気をつけて、掃除してる。ミネさんがやってたのを思い出しながらしてるよ」
「少しでもお役に立てて嬉しいです。いただきます」
嬉しそうに紅茶を飲むミネさんを見て、ほっとする。しばらく他愛ないお互いの近況を話した後、ミネは少しだけ心配そうな顔をして、言った。
「お嬢様、絵は、描かれましたか」
きかれると思っていた春奈は頷いた。
「うん…本調子とはいかないけど、咳は出ていない」
「まあ。よかったですねえ。お嬢様が咳をして困ってないか、それだけが心配だったんです」
「ありがとう。まだ本調子で絵が描けているわけじゃないけど、なんとか前みたいに描けるよう、四苦八苦してるところ。でも、藤原さんに朝食を作って一緒に食べたりすると、自然とやる気が出るの。頑張らなくっちゃって思ってる」
春奈の正直な気持ちを言った。ミネは、目を細めた。
「そうでしたか。お嬢様が前むきなら何よりでございます。そうすると…これをお渡ししても大丈夫ですかね」
そう言って、ソファの上に置いてあったミネの風呂敷包みをテーブルの上に置いた。
なんだろう、と見ていると、結びをほどかれた風呂敷の中には、見覚えのある服があった。
あっ…これは。
「ミネさん!」
「お嬢様、ご無沙汰です」
と、言われてもまだ祖母の家で別れてから一週間も経っていない。
それでも、ミネの顔が見れたのが嬉しくて、春奈は自然と顔を綻ばせた。
「どうしたの?まあ、入って。お茶でも入れるから」
「お嬢様からお茶を入れてもらうなんてありがたいことですね」
「今日は、ミネさんがお客様なんだから当然よ」
いつもの割烹着姿ではなく、よそ行きの服を着ているミネも新鮮だった。
春奈は、藤原が会社でもらって、春奈にくれたパウンドケーキを皿に移し、ミネに紅茶と一緒に振舞った。
ミネはソファに座り、辺りを見回す。
「予想通りの、素敵なおうちですね」
「うん。藤原さんも、きちんと生活するタイプだから、部屋が散らからないの。私も気をつけて、掃除してる。ミネさんがやってたのを思い出しながらしてるよ」
「少しでもお役に立てて嬉しいです。いただきます」
嬉しそうに紅茶を飲むミネさんを見て、ほっとする。しばらく他愛ないお互いの近況を話した後、ミネは少しだけ心配そうな顔をして、言った。
「お嬢様、絵は、描かれましたか」
きかれると思っていた春奈は頷いた。
「うん…本調子とはいかないけど、咳は出ていない」
「まあ。よかったですねえ。お嬢様が咳をして困ってないか、それだけが心配だったんです」
「ありがとう。まだ本調子で絵が描けているわけじゃないけど、なんとか前みたいに描けるよう、四苦八苦してるところ。でも、藤原さんに朝食を作って一緒に食べたりすると、自然とやる気が出るの。頑張らなくっちゃって思ってる」
春奈の正直な気持ちを言った。ミネは、目を細めた。
「そうでしたか。お嬢様が前むきなら何よりでございます。そうすると…これをお渡ししても大丈夫ですかね」
そう言って、ソファの上に置いてあったミネの風呂敷包みをテーブルの上に置いた。
なんだろう、と見ていると、結びをほどかれた風呂敷の中には、見覚えのある服があった。
あっ…これは。



