いつもと同じような優しい風が吹く。


私の髪を人撫でして、通り過ぎて。


ふわっと包み込んでくれるような風が、私をすり抜ける。


しばらくそこに突っ立って、余韻に浸る。



ああ、私、もうそろそろ死ねるんだ。


学校の屋上で、そんな事を考える。