お断りしたはずなのに、過保護なSPに溺愛されています

橘が玄関を出たのを確認すると、紗良はふらりと寝室へ戻った。ベッドに倒れ込むように横たわりながら、ぼんやりと考える。

(もし、このまま熱が上がって病院が必要になったら…どうするんだろう?)

玄関から救急搬送なんて、大げさすぎるし、SPたちにも迷惑だ。かといって、自分で運転できる状態ではないし――そんな思考が頭の中をぐるぐると回る。

次第にまぶたが重くなり、うとうとと眠りに落ちた。