お断りしたはずなのに、過保護なSPに溺愛されています

橘は紗良のスマホ画面を確認するとすぐ、無線で連絡を入れた。

「こちら警護対象者宅、緊急事案発生。
至急、警備部第六係の応援を要請。
既存警護体制の再編成を求む。
対象者は強い動揺あり、
室内警護への切り替えを検討。」

数分後、付近を巡回していた警察車両が一台、
音を立てずに到着した。
橘は紗良に「少しの間だけ、他の職員と情報を整理します。すぐ戻ります」
と声をかけ、外へ出る。

車内の簡易オペレーションルームに集まったのは、
河田と旗野、警護課の刑事2名。
橘はスマホの画面を見せながら、淡々と状況を報告した。

「番号は非通知ではなく、通信履歴が残っています。文面には明確な殺意が読み取れる。対象者の心理的ショックは大きく、現段階での室外警護は不十分です。室内警護の必要性を考えます。」