お断りしたはずなのに、過保護なSPに溺愛されています

⸻食後、食器を軽く洗い終えると、紗良は髪をゆるくまとめ、リビングで小さな化粧ポーチを開く。

「午後から、前に話してた“サマーリーフ水辺公園”に行こう?」

「お、あの川沿いの木陰の散歩道があるところか。確か、夜は蛍も見られるって……」

「うん。展望テラスのカフェも行きたくて」

「じゃあ、俺んち寄って着替えてからな。スーツで真夏の散歩は無理」

「それで熱中症になられても困るしね」

「そういうときだけ心配してくれるのな」

「いつだってしてますー」
くすくす笑い合いながら、二人は身支度を整えていく。