お断りしたはずなのに、過保護なSPに溺愛されています

食事を終え、片付けを済ませたあとのリビング。

ソファには、ブランケットにくるまった紗良がすっかりリラックスモードで座っていた。髪もすっかり乾いて、部屋着姿のまま、クッションを抱えてぽけっとしている。

そこへ、冷たいお茶を手に航太が戻ってくる。

「ほら、冷えてるやつ」

「ありがとう〜……」
紗良が甘えるように受け取ると、航太はそのまま彼女の隣に腰を下ろし、さりげなく肩を引き寄せた。

「ねえ、こうしてると安心する……」
紗良がもたれかかってくると、航太は腕を回し、すっぽりと包み込むように抱き寄せる。

「……甘えすぎ。もうちょっと警戒心もって?」

「ない。航太くんの前じゃ、警戒ゼロ」
クッションを抱えたまま、紗良がぬるりと擦り寄ってくる。

「うわ、なにその溶け方……猫?」

「猫じゃないもん……」とむくれながらも、顔をすりすりと航太の胸に押し付けてくる。

「わかったわかった。じゃあ、もうこうして甘やかすしかないな」

航太は優しく頭を撫で、後頭部にそっとキスを落とす。
そのまま紗良の頬を指先でなぞるように撫でながら、

「よく頑張ってる。今日もえらい。会社行って、ちゃんと仕事して……もう最高」

「うっ……そんな褒められたら、嬉しくて泣きそう……」

「泣くな泣くな、撫でてやるから」

指が髪の根元を撫で、耳の後ろを優しくなぞる。紗良は気持ちよさそうに目を細める。

「……これ、わたし絶対、航太くんがいなかったら今ごろメンタル崩壊してた」

「俺も、紗良がいなかったら日常ぐちゃぐちゃだったかもな」

「じゃあ、これからも……ずっとそばにいて?」

「いてやるよ。ベタベタに甘やかすためにな」

その言葉に、紗良はにこっと笑って、彼の胸にぎゅっとしがみついた。