お断りしたはずなのに、過保護なSPに溺愛されています

岡島は静かに息を整えながら、紗良の目を見て言った。

「……あと、二週間の研修を終えたら、またこちらに戻ってくることになりました」

紗良はその言葉にふわりと微笑み、温かな声で応えた。

「よかった。待ってます。あなたが戻ってきてくれること、嬉しいです」

岡島の瞳が、驚きと安堵の色に染まる。

「無理して変わろうとしなくていい。あなたらしく、あなたのペースで、また頑張ってください」

そう言って紗良は、そっと言葉を重ねた。

「……もう、自分を責めないで。間違いを認めて、向き合って、今こうして謝ってくれた。それだけで、もう十分だから」

岡島の目に再び涙が浮かぶ。けれど、それはさっきまでの後悔の涙ではなく、少しだけ前を向こうとする決意の光が混じっていた。

「……ありがとうございます」

かすれるような声で、けれどしっかりと、岡島は紗良に頭を下げた。

ふたりの間に流れる空気が、少しずつ穏やかに、そして確かな信頼を含んだものへと変わっていくのだった。