お断りしたはずなのに、過保護なSPに溺愛されています

岡島への事情聴取は、半日をかけて慎重に行われた。
その中で岡島は、情報を漏洩する意図がなかったこと、また湊に関する具体的なやり取りの記憶を断片的ながらも正直に答えた。

だが、公安はその言葉の裏にある「無自覚の情報漏洩」の危険性を見逃さなかった。

聴取の終了後、情報セキュリティ室で高坂と公安担当者が処遇を協議した結果、以下の決定が下された。

「岡島結菜氏を即日より自宅謹慎とする。会社関係者との一切の接触を禁ず。業務端末・私用端末の調査と押収も行う。対象者の精神的安定も考慮し、心理支援担当との連携も可とする。」

この決定は岡島本人に、文書と口頭の両方で丁寧に伝えられた。

岡島は涙を流しながら、深く頭を下げ、何も言わず警備員に付き添われて社を後にした。