橘はふっと息を吐くと、さっと紗良から身を離し、
「じゃあ、ご飯にしましょうか」
そう言って、ほかほかに温めた配食の弁当を紗良の前に置いた。
紗良は静かに箸を取り、ひと口、ふた口と食べながら、ふと視線を上げた。
少し離れた場所で控える橘を見て、笑みを浮かべる。
「いつか……橘さんと向かい合ってご飯が食べられる日が来るのかな」
ぽつりと、でもどこか楽しげに。
橘はすぐには返事をせず、目を玄関の方にやったまま、ゆっくりと答える。
「来ますよ。必ず」
それは警護官の約束というより、橘航太という一人の男の、決意だった。
「じゃあ、ご飯にしましょうか」
そう言って、ほかほかに温めた配食の弁当を紗良の前に置いた。
紗良は静かに箸を取り、ひと口、ふた口と食べながら、ふと視線を上げた。
少し離れた場所で控える橘を見て、笑みを浮かべる。
「いつか……橘さんと向かい合ってご飯が食べられる日が来るのかな」
ぽつりと、でもどこか楽しげに。
橘はすぐには返事をせず、目を玄関の方にやったまま、ゆっくりと答える。
「来ますよ。必ず」
それは警護官の約束というより、橘航太という一人の男の、決意だった。



