そのとき、扉の外から短くノック音。
橘が小さく「来たか」と呟いた。
「河田、村上です」
扉を開けると、二人の警護官が険しい表情で現れた。
橘が手早く状況を説明し、村上はすぐに医療キットを取りに向かい、
河田は控室の外に立ち警戒態勢に入る。
橘は紗良の肩に手を添えたまま、優しく目を覗き込む。
「あと少しで応急処置が終わります。紗良さん、よく頑張っていますよ」
その言葉に、紗良の目から大粒の涙がこぼれた。
でも、もうパニックではなかった。
温かい声と、確かな手のぬくもりに包まれて、
彼女はようやく、自分がまだ無事だと実感したのだった。
橘が小さく「来たか」と呟いた。
「河田、村上です」
扉を開けると、二人の警護官が険しい表情で現れた。
橘が手早く状況を説明し、村上はすぐに医療キットを取りに向かい、
河田は控室の外に立ち警戒態勢に入る。
橘は紗良の肩に手を添えたまま、優しく目を覗き込む。
「あと少しで応急処置が終わります。紗良さん、よく頑張っていますよ」
その言葉に、紗良の目から大粒の涙がこぼれた。
でも、もうパニックではなかった。
温かい声と、確かな手のぬくもりに包まれて、
彼女はようやく、自分がまだ無事だと実感したのだった。



