数日後、株主総会対策会議という名の会議が開かれた。
社長をはじめとする経営陣、各部門の部長職以上、そして竹下部長の代役として参加する紗良が、ひとつの会議室に集まっていた。
大きな楕円形のテーブル。
重苦しい空気の中、社長の開会の言葉とともに議題が始まる。
プロジェクターに次々と映し出される数字、グラフ、投資家の声。
「この数値では説明責任を果たしたとは言えないのでは?」と、経済部長が語気を強めて指摘する。
「予算配分の変更でこの影響は想定済みでした。資料の8ページ、投資対効果の項目をご覧ください」と、紗良は即座に切り返す。
背筋を伸ばし、端正な声で続ける。
「前期比で一時的に落ち込んでいるように見えますが、通年での回復基調は明白です。必要以上にリスクを強調するのは、かえってマイナスになります。」
部屋の空気がわずかに揺れる。
誰かが小さく「なるほど」と呟いたのが聞こえた。
その時、紗良の斜め後ろ、壁際に立つ橘の視線が静か
に彼女を捉えていた。
冷静に周囲の動きも見張っている。
反対側の出入り口付近には、もう一人の警護官・河田が立ち、常に周囲へ注意を払っている様子だった。
紗良は視線を資料に戻し、またひとつ、鋭く指摘を返す。
彼女の声に迷いはなかった。
社長をはじめとする経営陣、各部門の部長職以上、そして竹下部長の代役として参加する紗良が、ひとつの会議室に集まっていた。
大きな楕円形のテーブル。
重苦しい空気の中、社長の開会の言葉とともに議題が始まる。
プロジェクターに次々と映し出される数字、グラフ、投資家の声。
「この数値では説明責任を果たしたとは言えないのでは?」と、経済部長が語気を強めて指摘する。
「予算配分の変更でこの影響は想定済みでした。資料の8ページ、投資対効果の項目をご覧ください」と、紗良は即座に切り返す。
背筋を伸ばし、端正な声で続ける。
「前期比で一時的に落ち込んでいるように見えますが、通年での回復基調は明白です。必要以上にリスクを強調するのは、かえってマイナスになります。」
部屋の空気がわずかに揺れる。
誰かが小さく「なるほど」と呟いたのが聞こえた。
その時、紗良の斜め後ろ、壁際に立つ橘の視線が静か
に彼女を捉えていた。
冷静に周囲の動きも見張っている。
反対側の出入り口付近には、もう一人の警護官・河田が立ち、常に周囲へ注意を払っている様子だった。
紗良は視線を資料に戻し、またひとつ、鋭く指摘を返す。
彼女の声に迷いはなかった。



