しばらく沈黙が続いた。

『じゃあ、私はそろそろ帰ります。』

「うん、俺も部活にいかなきゃ。」

そういって先生は私より先に相談室をでた。

私も荷物をまとめて相談室をでていった。




「明日美!!」

廊下を歩いていると、後ろから声がした。

振り向くと、後ろには社会の先生で幼なじみでもある神崎 裕也(かんざき ゆうや)がいた。


「最近、教室にいないと思ったら・・・相談室にいたのか・・・・・。」

『・・・・・』

「おい、両親にもいってないんだろ?なんでだよ?」

お兄ちゃんは私に問いかけたが、私はなにも答えられず、廊下を走り出した。


ガシッ


急に腕を掴まれた。
追いかけてきたらしい。

「なんで逃げるの?」

私はそう問い詰められても答えられず、

『神崎先生には・・・・関係ないでしょう!!!』

そういってまた廊下を走り出した。

私はなんでこんな態度をとってしまったのか・・・分からない・・・。

後悔が頭の中によぎった。