『何これ・・・ひどい・・・。』


私は吹奏楽部の部室にはいって楽譜とフルートを出そうとした。

棚の前にいってケースを出してあけると・・・楽譜がなかった。

ふと、なにか床に落ちているなと思ってみたら・・・・


派手に破かれた楽譜が無残な姿であった。


「ばっかじゃないの?」

後ろから大河内 比奈(おおこうち ひな)の声がした。

「フルート壊されなかっただけ感謝したら~?」

なんてことをいうんだろう・・・・私は涙がでてきた。

「納得いかないんだよね。あんたがパートリーダーなんて・・・・。フルート吹いている姿・・・むかつくんだよ!!」




パァン!!!




比奈は私の頬を思い切り殴った。

私はその勢いで床に倒れてしまった。



比奈は普通の女子と違って力がある。
だから、殴られた頬は痛くて、ひりひりした。