私はその時、なぜだか少し安心した。 誰もいなくなった世界で、 やっと人間の温もりを感じることができたような気がしたのだ。 山奥で遭難した時に、 テントなどの人工物を見た時に少しだけホッとする感覚に近い。 我々は、踏切に向かって歩を進めた。