それからの何日かは、わたしはまた、朝ごはん屋さんで、親父さんのご飯を朔くんと食べながら、取り留めのないことをいろいろ話してた。

 そして、わたしの誕生日、8月14日。朔くんと鎌倉駅前のクロワッサン屋さんで朝から待ち合わせた。
 二人とも、もちろん朝ごはんはまだ。
 焼きたてのクロワッサンは、チョコやアーモンドがまぶしてあるものや、プレーンのものなどたくさんある。柔らかいお菓子のマフィンも店内には置いてある。
 
 クロワッサン二個と苺味のマフィンを選んで、飲み物はスイカフレーバーのジュースにした。

「スイカフレーバーって」
 朔くんがおかしそうに笑うのを、わたしは少し悔しく思う。

「俺はアイスピーチティーにしよう」 
 朔くんは澄まして言う。