【番外編】イケメン警察官に2人ごと守られて。

美咲は、えへへと笑って、指をぽんっと立てた。

「じゃあ、康太さんあるある教えてあげる!」

「うんうん!」
美香奈も、目を輝かせる。

 

「康太さん、道端でちっちゃいおばあちゃんに“道聞かれる率”めっちゃ高いんだって」

「やっぱり優しそうな顔だからかな?」

「多分ね! あとね、雨の日に犬を抱えたおじさんが交番に避難してきて、
康太さん、抱っこしてた犬ごとおじさんにタオルかけたんだって!」

 

美香奈は、思わず両手で頬を押さえて笑った。

「やばい、それ最高に優しい……!」

「でしょー!?
私、話聞くたびに、この人と結婚してよかったなぁって思うんだ」

 

美咲が、心から幸せそうに言う。

美香奈もその空気を胸いっぱいに吸い込んで、
温かいものがじんわりと心に満ちるのを感じていた。

 

「美咲ちゃんと康太さん、ほんとに素敵なご夫婦だね」

「えへへ、美香奈ちゃんと神谷さんこそだよ!」

 

休憩室に、ふわっとした笑い声が弾けた。

小さな、でも確かに存在する幸せのかたまりが、
今日もふたりの間にぽかぽかと積もっていた。