秋のさわやかな日差しが、オフィスの窓から入り込んでいた。
優香はモニターの前で資料を確認しながら、同僚からの質問に手早く応じていた。
「ダブルモニターの設定が変更されてるみたいです。どうしましょう」
「201会議室のダブルモニターよね。設定方法の資料には、総務のページから行けるわよ。今URLを送るから」
「了解、ありがとう。優香さん、やっぱり頼りになるなあ」
総務部が進めていたオフィスレイアウト改善プロジェクトは、つい先日、役員会で最終承認を得た。
今は、選定した業者との契約を詰め、施工スケジュールの調整に追われている。
優香は発案者として、資料作成から現場との調整まで一貫してリードしていた。
――ちゃんと動いてる。
以前の自分なら、どこかで立ち止まっていたかもしれない。
けれど今は、迷わず前を見ている自分がいる。
◇◇
私生活も、少しずつ安定したリズムを刻んでいた。
平日はそれぞれの仕事に集中し、
週末は、どちらかの家で過ごす静かな時間を大切にしている。
日曜の午後、和希のマンションで作った簡単なランチを一緒に食べながら、
撮影やリハーサルの話を聞き、逆に職場での出来事を報告する。
どちらかが沈んでいるときは、静かに寄り添い、
どちらかが笑っているときは、自然にその笑顔を映し合うようになった。
◇◇
夜、カーテンの隙間から街の明かりが差し込む頃――
ベッドの中で、ふたりは寄り添い、言葉よりも確かなもので愛を確認する。
「来週、また地方行くけど……帰ってきたら、次は一緒にどこか行こうな」
「うん。楽しみにしてる」
未来の話が、ごく自然に交わされる。
そのことが、優香にとって何よりの幸せだった。
優香はモニターの前で資料を確認しながら、同僚からの質問に手早く応じていた。
「ダブルモニターの設定が変更されてるみたいです。どうしましょう」
「201会議室のダブルモニターよね。設定方法の資料には、総務のページから行けるわよ。今URLを送るから」
「了解、ありがとう。優香さん、やっぱり頼りになるなあ」
総務部が進めていたオフィスレイアウト改善プロジェクトは、つい先日、役員会で最終承認を得た。
今は、選定した業者との契約を詰め、施工スケジュールの調整に追われている。
優香は発案者として、資料作成から現場との調整まで一貫してリードしていた。
――ちゃんと動いてる。
以前の自分なら、どこかで立ち止まっていたかもしれない。
けれど今は、迷わず前を見ている自分がいる。
◇◇
私生活も、少しずつ安定したリズムを刻んでいた。
平日はそれぞれの仕事に集中し、
週末は、どちらかの家で過ごす静かな時間を大切にしている。
日曜の午後、和希のマンションで作った簡単なランチを一緒に食べながら、
撮影やリハーサルの話を聞き、逆に職場での出来事を報告する。
どちらかが沈んでいるときは、静かに寄り添い、
どちらかが笑っているときは、自然にその笑顔を映し合うようになった。
◇◇
夜、カーテンの隙間から街の明かりが差し込む頃――
ベッドの中で、ふたりは寄り添い、言葉よりも確かなもので愛を確認する。
「来週、また地方行くけど……帰ってきたら、次は一緒にどこか行こうな」
「うん。楽しみにしてる」
未来の話が、ごく自然に交わされる。
そのことが、優香にとって何よりの幸せだった。



