カードキーなる物を使ってマンションの部屋に帰ると、中は真っ暗で社長はまだ帰っていなかった。
お風呂掃除は面倒なのでシャワーで済ませ、パジャマに着替えてベッドに横たわった。ワインの酔いも手伝い、すぐに眠りに落ちる、と思ったのだけど、目がギンギンに冴えてしまい、ちっとも眠れそうになかった。アルコールって、逆にそういう効果もあるのかな。
仕方がないのでベッドに腰掛け、スマホでユーチューブを見ていたら、ますます眠れなくなってしまった。
そうこうしていたら、カチャとかパタンとかの音が聞こえたので、社長が帰って来たらしい。今夜は社長の顔も見たくないので、私は寝た振りをする事にした。
寝室のドアに背中を向ける形で横になり、掛け布団を首まで掛け、じっと寝た振りをしていると、しばらくしてから社長が寝室へ入って来た。そして、ベッドに腰掛けたらしい社長からは、男物のシャンプーやボディソープの香りが漂って来た。
どうやらシャワーを浴びたらしい。女物の香水とかの匂いがしたら嫌だな、と思っていたので助かった。
不意に肩の辺りをツンツンと突かれた。社長は無言だ。少しするとまたツンツンと突かれた。我慢していると、またツンツンと。その間、社長は全くの無言。そしてまたツンツン。
私はだんだん怖くなってきた。社長だとばかり思い込んでいるけど、実は不法侵入して来た変態だったらどうしよう。何度目かも分からないツンツンに、私の我慢は限界を迎えた。
「やめれ!」
振り向くと、変態だった。じゃなくて、変態みたいにニヤけた社長だった。
「やっぱり狸寝入りだったか。それにしても、”やめれ”って何だよ? おかしな奴だな」
「おかしいのはあなたでしょ? 普通、無言でツンツンする? 怖くなっちゃったでしょ!」
「それが狙いだったからな」
「私は寝るので、おやすみなさい」
と言って、私は社長に背を向けたのだけど……
お風呂掃除は面倒なのでシャワーで済ませ、パジャマに着替えてベッドに横たわった。ワインの酔いも手伝い、すぐに眠りに落ちる、と思ったのだけど、目がギンギンに冴えてしまい、ちっとも眠れそうになかった。アルコールって、逆にそういう効果もあるのかな。
仕方がないのでベッドに腰掛け、スマホでユーチューブを見ていたら、ますます眠れなくなってしまった。
そうこうしていたら、カチャとかパタンとかの音が聞こえたので、社長が帰って来たらしい。今夜は社長の顔も見たくないので、私は寝た振りをする事にした。
寝室のドアに背中を向ける形で横になり、掛け布団を首まで掛け、じっと寝た振りをしていると、しばらくしてから社長が寝室へ入って来た。そして、ベッドに腰掛けたらしい社長からは、男物のシャンプーやボディソープの香りが漂って来た。
どうやらシャワーを浴びたらしい。女物の香水とかの匂いがしたら嫌だな、と思っていたので助かった。
不意に肩の辺りをツンツンと突かれた。社長は無言だ。少しするとまたツンツンと突かれた。我慢していると、またツンツンと。その間、社長は全くの無言。そしてまたツンツン。
私はだんだん怖くなってきた。社長だとばかり思い込んでいるけど、実は不法侵入して来た変態だったらどうしよう。何度目かも分からないツンツンに、私の我慢は限界を迎えた。
「やめれ!」
振り向くと、変態だった。じゃなくて、変態みたいにニヤけた社長だった。
「やっぱり狸寝入りだったか。それにしても、”やめれ”って何だよ? おかしな奴だな」
「おかしいのはあなたでしょ? 普通、無言でツンツンする? 怖くなっちゃったでしょ!」
「それが狙いだったからな」
「私は寝るので、おやすみなさい」
と言って、私は社長に背を向けたのだけど……



