チャラい社長は私が教育して差し上げます!

私は社長室での会話を思い出しつつ、小エビのサラダを一口食べた。これ、美味しいわあ。簡単そうだから、今度作ってみようかな。

「えーっとね、社長が出掛けるって言うから、『デートですか?』って私は聞いたの。嫌みでだけど。そしたら社長は、『そんなようなものだ』って言ったのよ。で……」

「ちょっと待った! 『そうだ』じゃなくて、『そんなようなものだ』って言ったのね? そこ、重要だと思う」

「そうかなあ。私は乱交だからそういう言い方をしたんだと思う」

「ちょ、声が大きいって。そういう解釈も出来るけど、私は引っ掛かるなあ。それで?」

「私は誰とですかって聞いたの。3人の名前を挙げて。そしたら『全部だ』って言われた」

「同時にとか、3人一緒にとかは言ってないの?」

「それは言ってなかった」

「だったら、別々に会ってるんじゃない?」

「一晩で3人と会うなんて有り得なくない? 仮にそうだとしても、社長が女たらしなのは変わらないわけで、私は嫌だなあ」

「舞の気持ちは解るけど、彼を信じて少し様子を見たら? 舞って案外おっちょこちょいだから、勘違いがあるかもよ?」

「そうかなあ」
「私はそんな気がする。神徳さんの話はこれくらいにして、食べない? ワインも全然進んでないよ?」

「そうだね。食べましょう」

私の勘違いかあ。だといいんだけどなあ……