社長が出社して来たので、私はコーヒーを持って社長室へ入って行った。
「おはようございます」
「おお。おはよう」
私は社長の机にコーヒーを置き、「では、失礼します」と言って社長に背中を向けた。
「おい、ちょっと待てよ」
社長に呼び止められ、私は仕方なく社長に振り向いた。
「何でしょうか?」
「今日のご予定は、って言わないのか?」
「どうせ何もありませんから」
「あるよ」
「開発工場へ行くんですか?」
「いや、行かない。俺は他にやる事あるし、おまえは会議の資料作りに専念してくれ」
「承知しましたが、私は”おまえ”という名前ではありませんので」
「おまえ、いや舞は、なんでそんなに機嫌が悪いんだ? 俺、何かしたか?」
「別に……」
「そうやって眉間に皺を寄せると、可愛い顔が台無しだぞ?」
え?
今、可愛いって言われた。2回目だけど、かなり嬉しいかも。顔がカーッと熱くなるのは、仕方ないと思う。
「社長のご予定は何でしょうか?」
「親父とCFOの宮沢さんとCOOの麻生さんに、緊急経営会議の打診をしようと思う」
あ、それがあったんだ。
「私も同行しますか?」
「いや、いい。それより、役員会議室は押さえてくれたのか?」
「いいえ、まだです。日時はいかがしますか?」
「時間は2時間。空いてれば何時でもいい。日にちは、一週間後ぐらいが妥当だが、それまでに資料は元より、動画は容易出来るか?」
「社長が開発工場に連れて行ってくれれば可能です」
「そうだな。では来週早々に行こう」
なぜ来週なの? ああ、そうか、今日は金曜日だった。
「おはようございます」
「おお。おはよう」
私は社長の机にコーヒーを置き、「では、失礼します」と言って社長に背中を向けた。
「おい、ちょっと待てよ」
社長に呼び止められ、私は仕方なく社長に振り向いた。
「何でしょうか?」
「今日のご予定は、って言わないのか?」
「どうせ何もありませんから」
「あるよ」
「開発工場へ行くんですか?」
「いや、行かない。俺は他にやる事あるし、おまえは会議の資料作りに専念してくれ」
「承知しましたが、私は”おまえ”という名前ではありませんので」
「おまえ、いや舞は、なんでそんなに機嫌が悪いんだ? 俺、何かしたか?」
「別に……」
「そうやって眉間に皺を寄せると、可愛い顔が台無しだぞ?」
え?
今、可愛いって言われた。2回目だけど、かなり嬉しいかも。顔がカーッと熱くなるのは、仕方ないと思う。
「社長のご予定は何でしょうか?」
「親父とCFOの宮沢さんとCOOの麻生さんに、緊急経営会議の打診をしようと思う」
あ、それがあったんだ。
「私も同行しますか?」
「いや、いい。それより、役員会議室は押さえてくれたのか?」
「いいえ、まだです。日時はいかがしますか?」
「時間は2時間。空いてれば何時でもいい。日にちは、一週間後ぐらいが妥当だが、それまでに資料は元より、動画は容易出来るか?」
「社長が開発工場に連れて行ってくれれば可能です」
「そうだな。では来週早々に行こう」
なぜ来週なの? ああ、そうか、今日は金曜日だった。



