チャラい社長は私が教育して差し上げます!

次に私は自分の受信トレイを開いた。するとそこには、昨夜社長が言っていた通り、社長からメールが届いていて、それを開くと、『神徳直哉』という社長専用のフォルダ直下にある、『GP』というフォルダへのリンクが本文に貼ってあった。

『GP』って何の略だろう。咄嗟に思ったのはグランプリの略だけど、この場合はちょっと違うと思う。ああ、そうか。ガッちゃんプロジェクトの略ね。

そのリンクをクリックしたら、『GP』フォルダが開き、その中に10個ほどのファイルがあった。その中には、もちろん『ガッちゃん』と『アラレちゃん』という画像ファイルがあった。

私は逸る気持ちを押えつつ、まずは『ガッちゃん』を開いて見た。

「うわあ、綺麗だわあ」

思わずそんな声が漏れた。もちろんガッちゃんを見るのは初めてだけど、勝手に可愛いイメージを私は抱いていたのだけど、それに反してガッちゃんは、プラチナのような輝き放ち、とても綺麗だと思った。これが噂の超合金なのね。

そのフォルムも格好いい。例えるなら……何だろう。宇宙船? グリフォンの頭? シルバーに塗り替えたCー3POの頭? それは違うか。よく解らないけど、とにかく格好いい。

次に私は『アラレちゃん』を開いた。

「可愛い!」

思わず私は叫んでしまい、近くの人から「チッ」と舌打ちされてしまった。その人にペコっと頭を下げ、改めてアラレちゃんを見た。

車体は丸みを帯びていて、私は勝手にR2020のようなスポーツカーをイメージしてたけど、アラレちゃんはどうやら大衆車のようだ。

何と言ってもカラーリングが可愛い。上半分はピンクで、下半分は水色のツートンカラーだ。今にも「キーン」と言って走り出しそうだ。これ、このまま量産化すれば売れるのじゃないかしら。

アラレちゃんがあのテストコースを疾走するシーンを思い浮かべたら、自然と笑みがこぼれた。さっきまではネガティブだった私の感情が、かなり癒された気がした。