『そんなことより……』
「そんなことじゃないですよ‼ 困りますよ‼ 隼人に会いたくない‼」
『まぁまぁ……』
「まぁまぁじゃなーい‼」
『奈々未‼ 私、仕事中だって言ってるでしょ‼ 話の腰を折るな‼』
いつまでも駄々をこねる私を、美知さんが母親のようにピシャリと叱った。
反射的に『楠木さんが亡くなって悲しいうえに体調不良の時に隼人になんか会ったら、余計に具合悪くなるわ‼』と口を衝きそうになったが、それはさすがに言い過ぎだわ。と、出そうになった言葉を丸飲みして、
「……ごめんなさい」
代わりに謝罪を吐き出す。正直、美知さんの仕事の手を止めてしまってしることは申し訳ないと思っているが、【隼人に会いたくない】という抗議に対しては反省をしていない為、半分くらい心がこもっていない。そんな私に、
『実はね、私もごめんなさいなんだ』
美知さんが、しっかり申し訳なさを沁みこませたお詫びを返してきた。
「うん?」
美知さんに、謝られなきゃいけないことも、謝ってほしいこともない為、首を右にも左にも捻る。
『お預かりした楠木さんの手紙なんだけどね、封がしてなかったから読んじゃったんだ。奈々未に断りもなく、奈々未より先に読むなんて酷いよね。悪気はなかったんだ。ゴメン』
「悪気はなくとも興味はあったんですよね」
美知さんの詫び言の内容に、『なんだそんなことか』と笑ってしまった。
「そんなことじゃないですよ‼ 困りますよ‼ 隼人に会いたくない‼」
『まぁまぁ……』
「まぁまぁじゃなーい‼」
『奈々未‼ 私、仕事中だって言ってるでしょ‼ 話の腰を折るな‼』
いつまでも駄々をこねる私を、美知さんが母親のようにピシャリと叱った。
反射的に『楠木さんが亡くなって悲しいうえに体調不良の時に隼人になんか会ったら、余計に具合悪くなるわ‼』と口を衝きそうになったが、それはさすがに言い過ぎだわ。と、出そうになった言葉を丸飲みして、
「……ごめんなさい」
代わりに謝罪を吐き出す。正直、美知さんの仕事の手を止めてしまってしることは申し訳ないと思っているが、【隼人に会いたくない】という抗議に対しては反省をしていない為、半分くらい心がこもっていない。そんな私に、
『実はね、私もごめんなさいなんだ』
美知さんが、しっかり申し訳なさを沁みこませたお詫びを返してきた。
「うん?」
美知さんに、謝られなきゃいけないことも、謝ってほしいこともない為、首を右にも左にも捻る。
『お預かりした楠木さんの手紙なんだけどね、封がしてなかったから読んじゃったんだ。奈々未に断りもなく、奈々未より先に読むなんて酷いよね。悪気はなかったんだ。ゴメン』
「悪気はなくとも興味はあったんですよね」
美知さんの詫び言の内容に、『なんだそんなことか』と笑ってしまった。



