「……なんか釈然としない」
「俺も同感です」
珍しくルシアンとテオドールの意見が合致して、凍りつくような冷たい視線をアンネに向けた。
だが、アンネはまったく気にせずアマリリスと話を続ける。
「言ったでしょう? アマリリスは私にとって妹みたいだって」
(アンネさんの言葉に嘘は……ないみたい)
アンネは嬉しそうに目を細めていた。
ストールの下の微細な表情は読み取れないが、これまでの経験からその言葉に嘘はないとアマリリスは判断したのだが。
(でも屈強な騎士たちに囲まれて取り調べを受けているのに、怯えや恐怖の微差な仕草はまったくない。女性がこんな環境で平常心を保っていられるかしら……? それとも、特別な訓練を受けている……?)
この状況とそぐわないアンネの反応に、アマリリスは少しだけ違和感を覚えた。
「ねえ、アマリリスはなにを聞きたい?」
「……まずは、アンネさんとカーヴェル公爵の関係を聞かせてください」
「俺も同感です」
珍しくルシアンとテオドールの意見が合致して、凍りつくような冷たい視線をアンネに向けた。
だが、アンネはまったく気にせずアマリリスと話を続ける。
「言ったでしょう? アマリリスは私にとって妹みたいだって」
(アンネさんの言葉に嘘は……ないみたい)
アンネは嬉しそうに目を細めていた。
ストールの下の微細な表情は読み取れないが、これまでの経験からその言葉に嘘はないとアマリリスは判断したのだが。
(でも屈強な騎士たちに囲まれて取り調べを受けているのに、怯えや恐怖の微差な仕草はまったくない。女性がこんな環境で平常心を保っていられるかしら……? それとも、特別な訓練を受けている……?)
この状況とそぐわないアンネの反応に、アマリリスは少しだけ違和感を覚えた。
「ねえ、アマリリスはなにを聞きたい?」
「……まずは、アンネさんとカーヴェル公爵の関係を聞かせてください」



