テオドールが振り返ると逆光の中に寄り添うふたりの影が見える。
「やあ、ずいぶん苦戦しているみたいだね」
「……面目ありません」
愉快そうに笑うルシアンを見て、テオドールは苦々しい気持ちになった。
口を割らせるために、時には非情な手段も用いるが今回はその必要がないと判断している。
「遅くなりました。早速ですが重要参考人を――」
アマリリスも建物内に入り、重要参考人を見た瞬間、言葉が途切れた。
「ア、アンネさん!?」
「アマリリス、久しぶりね。ふふふ、黙ってたらきっと貴女に会えると思っていたのよ」
先ほどまでの態度とは打って変わって、アマリリスが来た途端にアンネはふんわりと微笑み話し出す。
同席していた騎士たちもあんぐりとした様子でふたりのやりとりを見ていた。
「うふふ、アマリリスの質問になら答えるわ。そのために黙秘を続けていたんだから」
「え……? そうなのですか?」
アンネの言葉に、アマリリスはどうしてそこまで信用されているのかと疑問を抱く。
「やあ、ずいぶん苦戦しているみたいだね」
「……面目ありません」
愉快そうに笑うルシアンを見て、テオドールは苦々しい気持ちになった。
口を割らせるために、時には非情な手段も用いるが今回はその必要がないと判断している。
「遅くなりました。早速ですが重要参考人を――」
アマリリスも建物内に入り、重要参考人を見た瞬間、言葉が途切れた。
「ア、アンネさん!?」
「アマリリス、久しぶりね。ふふふ、黙ってたらきっと貴女に会えると思っていたのよ」
先ほどまでの態度とは打って変わって、アマリリスが来た途端にアンネはふんわりと微笑み話し出す。
同席していた騎士たちもあんぐりとした様子でふたりのやりとりを見ていた。
「うふふ、アマリリスの質問になら答えるわ。そのために黙秘を続けていたんだから」
「え……? そうなのですか?」
アンネの言葉に、アマリリスはどうしてそこまで信用されているのかと疑問を抱く。



