それはアマリリスだけでなく、テオドールとユアンも同様だった。
後継者として育てられてきたテオドールは、未成年というだけでなにもできずに屋敷から追い出された。大切な家族だけでなく、クレバリー侯爵家すら手放さなければならず、どれほどの無力感を味わっただろう。
ユアンもまた、国に戻ってはきたがアマリリスの現状を知っても手を打つことすらできず、指を咥えて見ているだけだった。闇社会につながる組織と関係を持った自分を、何度呪ったことだろうか。
だが、クレバリー侯爵は、両親は、最後の時まで純粋に子供たちの幸せを願ってくれたのだ。
三人の瞳は潤んで、必死に涙をこらえている。
アマリリスは優しく微笑んでいるルシアンへ視線を向けた。
こんなにもアマリリスの心に寄り添い、深く愛してくれる人が他にいるのだろうか?
この手紙ひとつで、アマリリスだけでなく、テオドールとユアンの心も救ったことに気が付いているだろうか?
城に戻ってきてからもルシアンは誰よりも忙しくしていて、カッシュと一緒にいることが多かった。
その間、ずっとこの手紙を探していたのだと、ようやく理解した。
(ルシアン様が、この手紙を私たちに届けてくれた……)
アマリリスはそっとルシアンの元へ歩み寄る。
後継者として育てられてきたテオドールは、未成年というだけでなにもできずに屋敷から追い出された。大切な家族だけでなく、クレバリー侯爵家すら手放さなければならず、どれほどの無力感を味わっただろう。
ユアンもまた、国に戻ってはきたがアマリリスの現状を知っても手を打つことすらできず、指を咥えて見ているだけだった。闇社会につながる組織と関係を持った自分を、何度呪ったことだろうか。
だが、クレバリー侯爵は、両親は、最後の時まで純粋に子供たちの幸せを願ってくれたのだ。
三人の瞳は潤んで、必死に涙をこらえている。
アマリリスは優しく微笑んでいるルシアンへ視線を向けた。
こんなにもアマリリスの心に寄り添い、深く愛してくれる人が他にいるのだろうか?
この手紙ひとつで、アマリリスだけでなく、テオドールとユアンの心も救ったことに気が付いているだろうか?
城に戻ってきてからもルシアンは誰よりも忙しくしていて、カッシュと一緒にいることが多かった。
その間、ずっとこの手紙を探していたのだと、ようやく理解した。
(ルシアン様が、この手紙を私たちに届けてくれた……)
アマリリスはそっとルシアンの元へ歩み寄る。



