カーヴェル公爵は背中を反らし、アマリリスと距離を取ろうとしている。
また膝に乗せた手のひらをギュッと握りしめて、唇を舐めてなだめ行動を取った。
(これは……拒絶のように見えるけど、これまでのやり取りを踏まえると不安の現れだわ。おそらく、私の目的がわからないことが原因ね)
相手に自分の後ろ暗いところを見せて、カーヴェル公爵の評価が落ちることを心配しているのだ。
それならば、アマリリスは彼の不安を払拭する言葉を伝えればいい。
「実はな、邪魔な女がいるのだ。私の婚約者に色目を使い、唆そうとしておる」
「そこであたしが相談を受けて、例の薬を思い出しました。あの薬は特殊配合のため滅多に材料が揃いませんので、カーヴェル公爵に譲っていただくしかないとお話ししたのです」
「私がどれほど本気で薬を欲しているか、直接伝えたかった。もちろん、相応の代金は支払う」
また膝に乗せた手のひらをギュッと握りしめて、唇を舐めてなだめ行動を取った。
(これは……拒絶のように見えるけど、これまでのやり取りを踏まえると不安の現れだわ。おそらく、私の目的がわからないことが原因ね)
相手に自分の後ろ暗いところを見せて、カーヴェル公爵の評価が落ちることを心配しているのだ。
それならば、アマリリスは彼の不安を払拭する言葉を伝えればいい。
「実はな、邪魔な女がいるのだ。私の婚約者に色目を使い、唆そうとしておる」
「そこであたしが相談を受けて、例の薬を思い出しました。あの薬は特殊配合のため滅多に材料が揃いませんので、カーヴェル公爵に譲っていただくしかないとお話ししたのです」
「私がどれほど本気で薬を欲しているか、直接伝えたかった。もちろん、相応の代金は支払う」



