アマリリスはもっと抵抗されると思っていたが、カーヴェル公爵の態度の変化は実にわかりやすかった。
今はどう見てもカーヴェル公爵は王女アマーリエに好意的な態度を示している。
(予想より簡単だったけど……ここからが勝負よ)
アマリリスはすっと瞳を細めて本題を切り出した。
「では、カーヴェル公爵。私の頼みを聞いてくれるか?」
「頼みですか? どのような?」
「先日、アンネが渡した薬を私に譲ってもらいたい」
その瞬間、ピクッとカーヴェル公爵の目元が動き、表情が固まる。
(しまった、まだ早かった……?)
「先日の薬とは……どの薬のことでしょうか? そこの商人からはさまざまな薬を仕入れておりますが」
アマリリスはスッと表情が消えたカーヴェル公爵の微細な動きに注視した。
今はどう見てもカーヴェル公爵は王女アマーリエに好意的な態度を示している。
(予想より簡単だったけど……ここからが勝負よ)
アマリリスはすっと瞳を細めて本題を切り出した。
「では、カーヴェル公爵。私の頼みを聞いてくれるか?」
「頼みですか? どのような?」
「先日、アンネが渡した薬を私に譲ってもらいたい」
その瞬間、ピクッとカーヴェル公爵の目元が動き、表情が固まる。
(しまった、まだ早かった……?)
「先日の薬とは……どの薬のことでしょうか? そこの商人からはさまざまな薬を仕入れておりますが」
アマリリスはスッと表情が消えたカーヴェル公爵の微細な動きに注視した。



