天才悪女は嘘を見破る2〜王太子の教育係になったはずが溺愛されてます。すべてを奪った義妹一家は自滅しました〜ユアン再会編

 手紙にはアマリリスが必要としている物と、その他にもう一件頼み事が書いてある。

 さらに【これは信頼するカッシュにしか頼めない】と締めくくられていた。

「はあ、ルシアンは本当に俺を使いのが上手いな」

 最後の一文を読んだカッシュは苦笑いを浮かべる。

 優秀な王太子から頼られて悪い気はしない。しかも依頼内容からして、これはアマリリスの救いになるものだ。

 目的の物を手に入れるのは骨が折れるだろうが、部下たちを巻き込んでも探し出すと決心する。

 さらにアンデルス公爵家は国中で商売を展開していることから、流行の転換期や、時世が大きく動くことには聡い。

(それに、おそらくフレデルト王国の――時代が変わる)

 カッシュの若草色の瞳は、この先に訪れる新たな未来を見つめていた。