* * *
ルシアンとアマリリスがお忍びでカーヴェル領へ向かってから、カッシュには平和な時間が訪れていた。
(ああ、今日も平和だ。無茶振りのない穏やかな日々。ゆっくり食事が取れて、休日は婚約者ともデートができるなんて……)
カッシュは今、婚約者とデートをしながら、ささやかな幸せを噛みしめている。
「カッシュ様? どうかされたのですか?」
「いや、ごめん。君とのデートが幸せでつい」
「まあ、そうでしたの! わたくしもとっても幸せですわ」
カッシュは婚約者であるミーナ・ヘインズ伯爵令嬢と、ゆったりとした甘い時間を過ごしていた。
先月オープンしたというカフェは苺のスイーツが豊富で、ずっとミーナが来店したいと言っていたのだ。
「遅くなったけど、やっとこの店にミーナを連れてくることができたよ」
「カッシュ様は政務でお忙しいでしょうから仕方ありませんわ。たまにはわたくしを優先してくださると嬉しいですけど……」
仕事に理解を示しつつもかわいいおねだりをする婚約者に、トストストスッとカッシュの心に矢が刺さる。
ルシアンとアマリリスがお忍びでカーヴェル領へ向かってから、カッシュには平和な時間が訪れていた。
(ああ、今日も平和だ。無茶振りのない穏やかな日々。ゆっくり食事が取れて、休日は婚約者ともデートができるなんて……)
カッシュは今、婚約者とデートをしながら、ささやかな幸せを噛みしめている。
「カッシュ様? どうかされたのですか?」
「いや、ごめん。君とのデートが幸せでつい」
「まあ、そうでしたの! わたくしもとっても幸せですわ」
カッシュは婚約者であるミーナ・ヘインズ伯爵令嬢と、ゆったりとした甘い時間を過ごしていた。
先月オープンしたというカフェは苺のスイーツが豊富で、ずっとミーナが来店したいと言っていたのだ。
「遅くなったけど、やっとこの店にミーナを連れてくることができたよ」
「カッシュ様は政務でお忙しいでしょうから仕方ありませんわ。たまにはわたくしを優先してくださると嬉しいですけど……」
仕事に理解を示しつつもかわいいおねだりをする婚約者に、トストストスッとカッシュの心に矢が刺さる。



