放課後…

(何しよ?)

友達もまだいないし、小学校からの知り合いなんてほぼ居ないんだけどな

まぁ、本屋によろうかな



『あ、この本…』

私はある一冊の本を手に取る

(これ、前に柊希が読んでた本だ)

ある本とは一冊の料理の本だ

兄はあんな見た目だけど、得意な家事を聞かれた時、兄は

『俺、料理が好きなんだ。こんな見た目だけど美味しいって喜んで食べてくれる人の笑顔って素敵だよな』

そう言ってたのを思い出して、私は料理の本を買った

家に帰ると私一人だった

『あ、柊希はあれだ集会に行ってるんだった』

なんか最近世の中が物騒だって言ってたっけな

『はぁ、お母さんも今日は夜遅いし、何しようかな』

あ、そうださっき買った料理本があるじゃん

そういいカバンから出した料理本を私は目を通した