あとがき
ここまで読んでくださったあなたへ、心からの感謝をこめて。
私にとって、美香奈と涼介は、ただの登場人物ではありません。
彼らは、時に私自身よりもまっすぐに、人生と人を信じ抜く力をくれる、大切な存在でした。
最初にこの物語を思いついた時、涼介は「無愛想で真面目な警察官」。
そんな彼が少しずつ、美香奈の存在によって変化していく様子は、書いている私の心まで揺さぶってきました。
あんなに不器用だったのに、美香奈の前では誰よりも優しく、繊細で、甘えん坊になるなんて……ずるいですよね。
彼は「完璧なヒーロー」じゃない。でも、誰よりも彼女の痛みを理解し、そっと寄り添う力を持っている。
そんな涼介を描くたびに、何度も胸が熱くなりました。
そして、美香奈。
彼女は決して「助けを待つヒロイン」ではありません。
過去に傷つき、ひとりで立ちすくんでいたけれど、それでも前を向く勇気を持っていた。
甘えたり、笑ったり、泣いたり、時に涼介を包み込む大人の優しさで守ったり――
誰かに愛されるにふさわしい、そんな芯のある女性になっていきました。
物語全体を通して、私が大切にしたかったのは「寄りかかる愛」ではなく「寄り添う愛」です。
どちらかがどちらかを支えるだけの関係ではなく、
お互いがそれぞれの足で立ちながらも、隣にいることを選び続ける。
そんな関係性に私は心から憧れますし、美香奈と涼介ならきっとそれができると思ったんです。
昔ながらのおとぎ話のように、「誰かに選ばれることで幸せになる」わけじゃない。
美香奈も、涼介も、自分の人生を一歩ずつ歩いて、その先に“ふたり”がいる。
それって、とても強くて美しい形の愛だと思います。
ぞうさん毛布を手放せない美香奈も、
褒めてほしくてたまらない涼介も、
全部、愛おしい。
2人がこれから先、どんな日々を重ねていくのか。
そんなことを想像するだけで、胸がぎゅっと温かくなります。
この物語に触れて、ほんの少しでも誰かの心に優しい灯りがともったのなら、
それが私にとって、何よりの幸せです。
本当にありがとうございました。
桃井凛
ここまで読んでくださったあなたへ、心からの感謝をこめて。
私にとって、美香奈と涼介は、ただの登場人物ではありません。
彼らは、時に私自身よりもまっすぐに、人生と人を信じ抜く力をくれる、大切な存在でした。
最初にこの物語を思いついた時、涼介は「無愛想で真面目な警察官」。
そんな彼が少しずつ、美香奈の存在によって変化していく様子は、書いている私の心まで揺さぶってきました。
あんなに不器用だったのに、美香奈の前では誰よりも優しく、繊細で、甘えん坊になるなんて……ずるいですよね。
彼は「完璧なヒーロー」じゃない。でも、誰よりも彼女の痛みを理解し、そっと寄り添う力を持っている。
そんな涼介を描くたびに、何度も胸が熱くなりました。
そして、美香奈。
彼女は決して「助けを待つヒロイン」ではありません。
過去に傷つき、ひとりで立ちすくんでいたけれど、それでも前を向く勇気を持っていた。
甘えたり、笑ったり、泣いたり、時に涼介を包み込む大人の優しさで守ったり――
誰かに愛されるにふさわしい、そんな芯のある女性になっていきました。
物語全体を通して、私が大切にしたかったのは「寄りかかる愛」ではなく「寄り添う愛」です。
どちらかがどちらかを支えるだけの関係ではなく、
お互いがそれぞれの足で立ちながらも、隣にいることを選び続ける。
そんな関係性に私は心から憧れますし、美香奈と涼介ならきっとそれができると思ったんです。
昔ながらのおとぎ話のように、「誰かに選ばれることで幸せになる」わけじゃない。
美香奈も、涼介も、自分の人生を一歩ずつ歩いて、その先に“ふたり”がいる。
それって、とても強くて美しい形の愛だと思います。
ぞうさん毛布を手放せない美香奈も、
褒めてほしくてたまらない涼介も、
全部、愛おしい。
2人がこれから先、どんな日々を重ねていくのか。
そんなことを想像するだけで、胸がぎゅっと温かくなります。
この物語に触れて、ほんの少しでも誰かの心に優しい灯りがともったのなら、
それが私にとって、何よりの幸せです。
本当にありがとうございました。
桃井凛



