【番外編】イケメン警察官、最初から甘々でした。

それから間もなく。

ピンポーンというチャイムとともに、長谷川が姿を現した。

「悪い、美咲ちゃん。置いてったコートとスマホ。財布も。ほら」

「ありがと。さすがに凍えかけてた」

美咲はそれを手早く受け取ると、息をついて言った。

「康太は明日仕事でしょ? こっちは任せて。とにかく一旦帰って」

長谷川は口元を緩めた。

「……了解。美咲、頼もしすぎだよ」

布団の中でそのやりとりを聞いていた美香奈は、
ふと、美咲の背中を見つめた。

(……頼りになるなあ、この子、ほんと)

そう思いながら、安心したようにまぶたを閉じた。

ほんのすこし、熱が和らいだような気がした。