雨を待つ三日月

そう言ってすぐ私に上着をかけた。





「とりあえず、どっかの店入らへん?マクドとかどうや?」





関西弁を流暢に喋り、とてつもなく優しい。

雰囲気で伝わってきた。





「えっ、と⋯⋯」





「うちの名前は白咲瑠奈!よろしゅう!」





そこで、私は手を取った。

取ってすぐ、彼女は手を引っ張って走った。


歩道橋を降りると、マックはすぐ下にある。

白咲さんは、屋根があるところで、私の髪や服を自分の上着で拭いてから店内に入った。

店内はこの雨のせいか、人が少なく、空いている。





「今日は奢ったるから、事情を話しぃや」





彼女は、絵に書いたような明るい子だった。

この子になら、なんでも言える気がした。