「…してくれてるじゃねえかよ」 フッと笑うレンさんは何が不満なのかと言いたげだった。 『そうじゃなくて、プレゼントとか…』 「いらねぇ、エマと過ごせてるから十分」 そんなことをサラッと言ってのけるレンさんはやっぱり狡い。 「それじゃあわたしの気が収まらないです!」 ここで食い下がるわけにはいかない。 何かさせてくださいと言うわたしに、 「あの日と同じだな」 …それは水族館に行ったあの日。 『そうだ、この服のお礼もさせて下さい!』 「その服、」 『…え?』 「似合ってんな」 『……っ』