この声、雷だ… どうしよう… まだサンダルまで到達してないのに… 「お前、足どした? 靴は?」 お願いだ…それはきかないでくれ… 私の努力がぁぁぁ… 「とりあえず家入んぞ」 雷は私を米俵かのように 肩に担ぐとマンションの中へ入っていく。 「雷…」 「あ?どした?」 「暑い…」 「もうしゃべんな」 「食品庫にある棺みたいな冷凍庫に私を放り込んで… お願い…」 「俺を殺人犯にするつもりかよ」 雷がきてホッとしたのか 私はそこで気を失ったらしかった。