ご主人様は糖度高めの三つ子様


ずっと一人でやってきたじゃん。
大変なときも。
今だって一人でなんとかできるじゃん。
そもそも自分が悪いんだし。
あの三人は関係ない。


なのになんで今、あの三人に
そばにいてほしいって思うんだろう。


「ちょっと足切ったくらいでさ。
か弱いヒロインみたいになりたくない」

そのまま片足ケンケンで公園を出たのだった。


ケンケン前進してどのくらい経ったのだろうか…
やっとマンションが見えてきた。
喉はカラカラ、汗だくだく、目の前もくらくらしてきた。

「はぁ…もう少し…だ…」

帰ってこれたことに体が安心したのか、
突然力が抜けて前のめりに倒れそうになった。

「おいっ!」

でも、誰かが私を受けとめてくれたようだった。
誰だろう。目が開けられない。


「草詰?!大丈夫か?!あっつ!」