ご主人様は糖度高めの三つ子様


「みんな冷たいなぁ。
ねー、木葉ちゃん」

太陽が横に座る私の肩に
もたれかかってくる。
シャンプーの匂いがふわぁっと広がって、
ちょっとドキッとした。


「雷兄さん、
太陽兄さんをなんとかしてください」

朔さんは助手席に座る雷にそう言った。

「ほんと太陽はすーぐ女にくっつくな。
くっつき虫かよ」
「女の子は柔らかくて大好き」

太陽が私の太ももをなでた。

「ひゃっ!」
「………。
朔、車止めろ。太陽を引きずり下ろす」

雷が言った。

「今は無理です。後で」
「さっくん、止めなくていいから」

と言いながら、太陽は雷に見せつけるように
私の頭を撫でた。

「これくらいいいでしょ。
俺のかわいい木葉ちゃん」
「私のどこが…」
「……後でコロス」
「雷こっわー…」

太陽の言動に戸惑いつつ、対処に困っていた…
その時!
私は気づいた。
足がすーすーすることに!