太陽は無理してない?
この前、彼女にフラれて、
高級車を擦って、
私の部屋に来たときは
余裕のない顔してたのに、
今はいつも通りピンピンしてる。

あんなに落ち込んでたのに…

「どうしたの?」

太陽が雷と私の間に無理矢理割って入って、私の腰に腕を回した。

「太陽、てめ、汗くさいのに草詰に触んな」
「汗くさくなくても触ったら怒るくせに」
「いーから離れろ」
「木葉ちゃん、このまま俺とシャワー浴びよ?」

また、いつも通り。

「ねぇ、太陽、悲しいならそんなにこにこしなくていいじゃん」
「……」
「……」

ん?あれ?なにこの沈黙?!

「失恋して辛いんでしょう?
私にできることは…まぁ…
ないかもだけど…でも…」