太陽はため息をつきながらネクタイを緩めた。
この人もため息なんてつくんだ…
仕事でトラブルでもあったのかな?
「あー、えっと…
ゆっくりしてて。
私髪乾かしてくる」
一人にして欲しいかなと
気を遣ってそう言うと
太陽が私の腕を掴んで自分の膝の上に座らせた。
「えっ…?」
「今夜は俺から離れないで」
………
え、ええええ?!
「あ、あのー…?」
太陽が後ろからぎゅっと抱き締めながら
耳元でささやく。
「ね?木葉ちゃん」
彼の吐息が耳にあたってドキっとした。
な、な、な、なんなの?!
どうしちゃったの?!
確かに太陽は時々迫ってくることがあるけど、今日はなんだか
いつもある『余裕』がない気がする…



