ご主人様は糖度高めの三つ子様



太陽はため息をつきながらネクタイを緩めた。

この人もため息なんてつくんだ…
仕事でトラブルでもあったのかな?

「あー、えっと…
ゆっくりしてて。
私髪乾かしてくる」


一人にして欲しいかなと
気を遣ってそう言うと
太陽が私の腕を掴んで自分の膝の上に座らせた。

「えっ…?」
「今夜は俺から離れないで」


………
え、ええええ?!

「あ、あのー…?」

太陽が後ろからぎゅっと抱き締めながら
耳元でささやく。

「ね?木葉ちゃん」

彼の吐息が耳にあたってドキっとした。


な、な、な、なんなの?!
どうしちゃったの?!

確かに太陽は時々迫ってくることがあるけど、今日はなんだか
いつもある『余裕』がない気がする…