「前は掃除の担当とは別に
専属のシェフが数人いたからな。
でも色々あって今はいねぇ」
「そんな人たちの後釜が私なの?!
卵焼きも焼けないのに?」
雷が頷く。
はぁーー?!
過酷すぎじゃん!
なんなのこれ!
まあ、部屋を破壊した罰なんだし。
文句は言えないけど。
でもこのままじゃ家政婦として首になる!
そしたら「じゃあ、家具弁償な」ってなるかも!
何としてでもあの二人に食べさせねば!!
となると…
死ぬほど努力するしかない!!!
見ておれー!
このお金持ちのぼっちゃんたちが!
皿を洗いながら私は決意したのだった。
絶対食べさせてやる!
絶対美味しいと言わせてやる!!



