雷とテーブルにつくと、
彼は太陽の食べかけのオムライスを
食べながら、
自分が作った分を私に食べさせた。

「おいしぃ~!!
雷、料理人になれる!」
「お前、ほめるのうまいよな」
「ほめるってゆうか、
思ったこと言ってるだけだよ」

雷は私のオムライスをきれいに食べ終えて、手をあわせた。

「あ、ありがとう…なんか…
無理に食べさせてごめんなさい」
「見た目はあれだけどうまかった。
太陽と朔は味覚が庶民とは別次元だから、
あいつらにうまいって言わせるのは至難の技。
一般人なら食わせるまでで上出来。」
「雷はそうじゃないの?」
「俺は何でも食うからな。
育った環境がちげぇの。俺ら。」
「え?」

どういうこと?って聞きたかったけど、
会って間もない人だし、
そこまで触れたらだめな気がして
これ以上はなにもきかなかった。

三つ子なのに育った環境が違うって…

「ごく普通の家庭料理を作っても食わねぇから。
覚悟しろよ」
「食べないって言われても…」

何なの?!わがままな王様なの?!

「今までの家政婦はどうしてたの?」