「いっ…たーっ!!」
「兄さん、
いや、ドS変態野郎。
そういうのは想像の世界で楽しんでください」
「朔さんっ!」
あれ?今日は帰らないんじゃ…
まぁいっか!救世主様!
ありがとう!
「あなたも」
と言って朔さんは冷たい表情で
私を見下ろした。
「この部屋に入るのが悪いんですよ」
「すみません」
わかってるけど、理由があんじゃん!
「ちょ…さっくん…まじで痛い…骨折れたかも。
何した?鈍器でも使ったの?」
太陽は私のそばに倒れるように横になった。
「軽く足蹴りしただけです。
大袈裟に言わないでください」
「いや…ガチなんだけど…
軽く……?え…?」
朔さんは私の手を引いて体を起こすと、
私の肩の埃をはらった。
「ありがとうございます。
あのう…
太陽が本気で痛がってますけど」
「……あぁ!!死ぬ…」
「僕は医者ですよ。
人を殺すわけないじゃないですか。
その逆の職業なんですから」



